反復作業

果ての果ての果てまで

自転車を漕いで

 

日は陰り

風は冷たくなった

 

太ももだけ

熱く

痛く

腫れぼったく

 

疲れ切っていた

 

それでも

どこにもたどり着けない

 

足が痛んでも

腹が減っても

眠くても

 

自転車を

漕ぐしかなかった

 

もうすでに夜

誰もない

何もない

 

ペダルを漕ぐ

音が軋む

 

壊れる

 

このままでは

壊れて

止まってしまう

 

だが

ペダルを漕ぐしかない

 

止まるまで

倒れるまで

 

同じことを繰り返す

 

他に何もできないのだから