2021-12-09 人の歴史 #詩 詩 知己も得ない ただ名前だけ知っている 彼の足跡を 調べ 辿り 彼の人生を 想像し あの時 彼は何を考えたか なぜ 彼はあのような行動をとったのか どうして 彼は殺されたのか 逡巡するうち 彼の中から 歴史が生まれ 一つの世界が 一つの存在についての文脈が 作られていく 彼と 彼を取り巻く状況で 彼の生き方を理解する道が 見えてくる けっして等身大ではないが それほど隔たってはいない