美しい山の辺

もう

何も

為さず

終わるのならば

 

焚き火を囲み

山の辺の夕日を眺めて

終わりたい

 

山肌を照らす落陽

木の燃える匂い

 

山陰は暗くなり

寒さが迫る

 

その中で

ほんのりと

 

温かい光が

チロチロしている焚き火

 

一日が終わり

薪もあらかた燃えた

 

消えるのを惜しみ

冷える体をそのままに

 

火を見つめている

 

あの時の心地を

最後にして