社会を振りほどけ

社会など

何の魅力もない

 

中にいて

これほど否定したくなるものもない

 

社会の役に立てと

言われながら

 

社会が役に立ったことがあったのか

 

無自覚に

社会生活を営み

 

どれほどお世話になったかと

恩着せがましく言われても

 

嫌いなものは仕方がない

 

それは

身の回りで

常に触れていながら

 

決して振り払えない

飾りのようなもの

 

インフラだの

セーフティネットだの

 

いくら言われたって

感謝などしない

 

社会のためになどと言いながら

実際は

やらされているだけだ

 

社会の成員としての責務など

馬鹿らしい

 

人の心通わぬ制度に

忠心など働かせる愚行よ

 

雑巾を絞って

啜り取られるだけの

濁り水を

 

美しい理念で

ロンダリングした

くだらない常識よ