夕陽の下

海に沈む夕陽を

ずっと見ていた

 

含むところなく

 

ただ太陽は沈み

 

海原は

赤く染まり

 

輝かしい空の光を放ち

やがて

黒ずんでゆく

 

何もない

 

何もないからこそ

救われる

 

意味も概念も

時すらも

 

背負うことなく

太陽の運行のみあり

 

それが

わたしを開放してくれるのだった