言葉を弄する

立て板に水の

言葉の羅列

 

だが

伝わってくるのは一つ

 

こいつが嫌いだ

 

どれほど知的に見えても

多くの言葉を用いても

 

熟考に欠け

 

結論ありきの

分かりきった議論など

 

読むに値しない

 

右側も

左側も

 

はじめから

敵か味方か決まっていて

 

その中での

ポジション取りに終始している

 

味方なら

気持ちよく

聞こえるのかもしれない

 

だが

言葉そのものは

言い訳でしかなく

 

欲たかりの

立場を守るために弄される言葉は

 

どこまでも醜悪である

 

自分の陣営の受けが良くなるために

語る理想は

 

いくら理想でも

夢を孕むことなく

 

腹黒い

策略の臭気に満ちている