老いていく

今まで出来たことが

出来なくなっていく

 

階段を駆け上がれず

足が上がらない

 

いくら時間があっても

寝られず

疲れが取れない

 

好きなはずの酒が

飲めなくなった

 

老いていく身体に

失望し

 

時に

抗いながらも

 

衰えを受け入れてゆく

 

それは諦念ではなく

 

押し付けられた敗北に

人知れず

耐え続け

 

己の中で

発散不能な屈辱を

延々と味わう時の残酷さだ