2022-10-22 素人の包丁 #詩 詩 愚かであることを 悪と断罪したくなるほどの 愚行の数々 素朴な敵意を向ける刃は なまくらのため 切れないばかりか 打ちつけて鈍い痛みしか残らない それを盲滅法 八つ当たりで 場当たりに どこかしこと振り回すのだから 誰も近寄らず 戦いにもならず 勘違いした当人だけが 無敵の人として 唯我独尊を気取っている 敵意のせいでも 攻撃性のためでもなく 愚かであるために 引き起こされる悲劇である