峠を越える時

ダラダラと続く登り坂
鬱蒼と茂る木々

一歩一歩
足を運び

外界遠く
登り来て

上に見えるものが
少なくなった

一本道
登るだけ登れば
あとは
下るだけ

坂道は
平坦になりつつ

いつのまにか
下り坂にさしかかる

あれ
いつ峠を越えたのか
どこが峠だったのか

あれだけしんどい思いしたのに
登り切った実感を味わえなかった

今日の仕事は
そんなもの

きっと生きることも・・・

まあいいか
峠を越えられたんだから