2018-10-17 また幾度のあと幾度 詩 #詩 冬の走りの夜 澄んだ大気を吸って 見上げる空は ずっと高い 移る季節 風と光のなかで 私は世界と一体になり 大地に立っている 人の世の 欲にまみれた濁りを 浄化するように 落ち葉を焚く 煙がたなびいて 深まる秋の 匂いを放っている この美しい光景を 何度も見て 飽きず また見たいと願って 歩き出す季節 年とともに 自然に寄り添い 穏やかな心持ちで ただ巡る四季の もろくはかない感傷