わたしと世界 過去と未来

わたしの言葉は
私が世界とつながるか
つながらないか

ただそれだけを
紡ぐ

わたしの時は
過去の記憶と
未来の夢と

二つしかない

空間と時間の
単純なベクトル

気づいたら
その檻から
一歩も出ていなかった

過去の体験を語り
嫌になれば
夢のような未来に期待する

自分のことしか思わず
嫌に慣れば
人や世界を批評した気になって

経験と希望
自己と他者

二項対立の不毛から
逃れられず

己の尺度の貧しさを
思わず

これから
何を語ろうというのか


・・・・・・・・・・・


分かっている

貧しいなら
貧しさを

卑しいなら
卑しさを

語るしかないことを