愁眠に疲す

肉体も追い込まれると
心病んで

いつしか
何も考えられなくなる

寝ずの日々
金属音が頭を切り揉むように
響いて

視線を落として
歩く道は

風景も
人の顔も見えない

とりあえずの風呂
とりあえずの食事

とにかく
手っ取り早く

雑事を済ませ
蒲団に潜り込む

ところが
眠れない

体痺れ

だるく
眠気が強いのに

弛緩を忘れた精神が
眠ることを許さない

どうかはやく寝かせてくれ
目を閉じて
起きれば朝になっていてくれ

これからも続く
忙しい日々

終わる日が来るまでは
体よ保たれてくれ