山口百恵や
南沙織が頭に浮かぶ
そんなに人間にとって
はじめてAKBを見た時
そこら辺にいる
特別でもなんでもない
普通の女の子が
歌を歌っていると思えた
おニャン子クラブより
体育会系の
選挙でも集票を目指して
芸能活動をする
身近な人
ところが
時が経つにつれ
女の子は
どんどん垢抜けて
可愛くなっていく
人に見られて
磨かれて
人はきれいになる
虚飾は嫌いだし
周囲の目など
あまり気にせず
正直に生きていたいと
思っていはいるけれど
どこかに
誰かの目があるから
いい仕事しようと思える
それもまた事実
自分だけの世界なら
陶芸だって
料理だって
そこそこで
満足する
文章だって
人に読まれるから
磨かれる
誰かとつながっているから
喜怒哀楽が入ってきて
起伏が生まれて
楽しくも
苦しくもなり
良い顔が
出来上がっていく