どうしてこれほど
眠れるのだろう
10時間寝て
起きて
飯を食って
また寝て
昼飯を食って
寝る
何日も何日も
寝ては起きてを繰り返す
快眠の快感も果て
どこまでも続く眠気に
抗えず
何も考えられないままに
眠る
眠ることは
気持ちが良くて
世界とわたしの
壁を感じなくして
息を吸い
吐く反復は
飽きることがない
脱力し
横たわって
重力を感じる
一つのまとまりとしての
わたし
布団が沈み
柔らかさと支えに身を任せて
どこまでも
堕ちてゆく
どこまでも
いつまでも
止まらないのが
今はうれしい