食べ続けよ

耐え難き

空腹の時を超え

食事が始まる

 

口の運ぶ毎

快感が喉を通り抜け

 

少しづつ

確実に

腹に溜まっていく

 

満腹間近

腹がきつくなった

まだ食べ続ける

 

旨さは

いつの間にか

苦しさに変わる

 

食べて

詰め込んで

 

行き着くところまで止めない

 

苦しみは

行き場を失い

 

胃も

パンパンに膨れあがり

脂汗が流れはじめる

 

ただ食べる

 

一つの行為が

生死の際から際へ

 

天秤のごとく

重きを移し

 

止むことのない苦行は

連鎖から輪廻へと

場を移し

 

朦朧とした意識に

食欲は悪魔の笑顔となる

 

切実で

絡みついて離れず

 

いくら嫌っても

私の生を司る

同伴者である