もう飽き飽きしたろう
人が日々生まれ
死んでゆく
その摂理を歪ませる力など
コロナには無かった
インフルエンザの代わりに
普段の風邪の代わりに
コロナが現れ
500人を越える人が死んだ
だがコロナが無くとも
同じように人は死んでいたのだ
自ら社会を歪ませ
精神を危機に追い詰めて
危険を孕ませただけだった
もういい
日常へ還ろう
悪い夢だっと
今なら思える
この先
コロナは何度もやってきて
一喜一憂する人はいても
同じことの繰り返しだ
県を開けば人が入り
国を開けば人が入る
人が動いて
喋って
食べて
眠り
楽しむ
人が人として生きる
当たり前の隙間に
コロナはやってくる
怖がって
流れを止めたままなら
宿も食堂も
観光も交通も
皆つぶれて
阿鼻叫喚だ
そんな犠牲を払ってまで
コロナは怖がるものではない
もう大丈夫だ
ダメなら
止めて
また戻して
ゆっくりと
日常に回帰しよう