2020-05-12 夜鳴き猫 #詩 詩 気だるい夜に 猫が鳴いていた 街灯の明かりが並ぶ ひと気なき夜に ミャオーん ミャオーん 遠く 長く あとを引いて 響いた 星は出ない 暗い方へ 猫は流れていき 鳴き声が 遠ざかってゆく 寝床まで届く その声は たまらなく もの哀しく なつかしく 昔から聴いていたような 気がした