呆然言失

言葉に乗る心よ

 

心砕ければ

言葉にならず

 

言葉出なければ

心も崩れる

 

荒んだ心に

染み入る言葉が

見つからない

 

言葉に救われてきたはずの

心も

 

動かなければ

言葉を跳ね返してばかり

 

心身が現実にあり

あとから身につけた

言葉の限界を

 

むざむざと

思い知らされる今

 

どこまで

言葉に寄り添えるのか

 

言葉は

現実の添え物に過ぎないのか

 

試され

惑わされ

 

日常を失っている