言葉の四季

良いものを書こうと思っていた

気が張っていた

 

次第に気持ちは萎え

惰性で書いた

書きさえすれば良いと思った

 

書き続けるのが辛くなった

それでも書いた

 

ある時から

辛くなくなった

 

肩の力が抜けた

今までにない味も出てきた

 

惰性といい加減のままで

書き続けるのに飽き

たまには良いものも書きたくなった

 

良いものだけ書ければ理想

だが

良いものに至るまでの

駄作の山も必要

 

数こなすだけでは駄目

数こなさなくても駄目

 

こうして試行錯誤しながら

言葉は血肉になっていく