忍耐の不毛

同じことをされても

相手や

文脈によって

 

ハラスメントになったり

ならなかったりして

 

被害者になりたい時もあれば

なりたくない時もあり

 

どっちを採るかは

された側次第

 

その曖昧さと

主観による判断が

疑念のもとになり

ハラスメントは続いてゆく

 

こわくて

人と付き合えず

 

被害者に引きこもるのも

みっともなく

 

何もなかったかのように振舞うのも

己に対する欺瞞であり

 

どうしていいか

分からないまま

 

鬱憤だけが溜まり

 

それが社会に生きる業なのだと

古臭い固定観念

己を縛り

 

明日もまた

同じことを続けていく

 

我慢だ

我慢しさえすれば良いのだ

 

苦労が成長の糧さ

 

そんな価値観は

自分を壊すだけだと気づいたのは

 

壊れた後だったのだ