時はかけがえのない

命のかけがえのなさ

 

それは

当人にとって

命を失えば

全てが無くなるということ

 

当人にとって

何物とも交換不能

唯一絶対のものであるということ

 

他者には関係ない

 

自然も人も

他の生命を

簡単に蹂躙する

 

己に対しては

出来ない仕打ちを

いとも簡単に

誰かにやってのける

 

死を怖れ

死に怯える人々を操り

 

死の恐怖を対価に

搾り取り

吸い上げる

 

毎日

朝のニュースで流れる

不安の煽動

 

命を大事にって

 

それだけ言うなら

娯楽なんぞ必要ない

 

酒もタバコも

害を為すだけ

 

要らないって

 

人生を疲弊させ

人を内部に引き籠もらせ

 

生の大切な

一部を奪っておきながら

 

なお不安を掻きたてる

 

子供の時間が大切であるように

若者の時間が大切であるように

老人の時間が大切であるように

 

誰にとっても

時は生として与えられ

 

死までの間

己を泳がせる

大事なもの

 

簡単に踏みにじられているわけにはいかない

 

春は

貴重な春

 

あと何度あるか

考えてみれば

 

家の中になど居られない