心なんぞ

心なんてあるのか

 

この茫漠とした

掴みどころのない世界で

 

何をしても良いはずの

何も出来ない世界で

 

命一つ渡され

 

自由だ

好きにしろって

 

ふわふわしてきただけ

 

それに幸せだの

不幸せだの

色を付けて

 

苦しいだの

辛いだの

 

嬉しいだの

楽しいだの

 

本当に

そんな気持ちだったかな

 

お祭りで

楽しげに騒ぐ子ども

 

いや

食って寝て

泣いて笑う赤ん坊

 

あれと一緒

 

あれのまま

何十年も経って

 

いまだに

飯食って旨いとか

ウンコ出たとか

 

一喜一憂してるだけ

 

それで良いのか

いや

それで良いんだけれども

 

それしかないのかって