自分からの逃走

美容と健康を謳い

運動や食べ物に気を遣い

 

そんな日々に耐えかねて

ついつい

暴飲暴食する

 

健康へのコンプレックスと

暴食する堕落への自己卑下

 

どちらも原動力は

自己否定であり

 

変わりたい自分も

変われない自分も

 

現在の自分を

駄目と規定している点で

同様である

 

この自己否定の

心理構築が続くかぎり

 

どこまで運動しようが

健康になろうが

満足できるはずもなく

 

暴食するたびの

己への失望も

深まるばかり

 

自分からの逃走劇は

終わりことなく

 

最後には

必ず負けが待っている