2021-11-07 ふんわりとした酒 #詩 詩 酒が旨く 肴が旨く 気持ちがいい だが 取り立てて贅沢をするわけでなく 特別な物を 食べているわけでもない いつもと同じ 酒と肴と店 何百回か通って 不思議と しっくり馴染む時 何も思わず 旨いとも言わず 淡々と 食べ飲むだけ 心のうちは 快楽に襲われている 悩みなく 苦しみなく 考えなく 過去も未来も 気にせず 酒を向き合う ただそれだけが なかなか出来ない