日常を捉える

何の気もない

風に揺れる木の葉

 

とりとめのない会話

いつも散歩する道

 

日常に支えられ

日常を生きる

 

ゆえに

日常が揺さぶられると

 

精神は

たちどころに

行き詰まる

 

日常を疑い

日常を点検し

 

支柱としての

日常を解剖し

 

己の精神の

根源を紐解くならば

 

日常は

自分の存在そのもの

 

受け答え一つが

仕草一つが

 

己を形作る

 

恐ろしくも

当たり前のこと

 

日常は

同じように繰り返しながら

 

少しづつ

形を変える

 

わたしの形が変わるように

日常も変化し

 

気づかないままに

わたしは生まれ変わる

 

どこに目をつけ

何を想い

 

それが日常に

どのように現れるのか

 

見つめる糸口はあり

分かっているのに

 

見ないふりをしている