ピークアウト

人生の絶頂は

いつだったろうか

 

目的も快楽も

意味も変化する人生で

 

もっとも輝いたのは

いつの日だったか

 

あるいは

まだ頂上は訪れていないのか

 

期待と不安

未知への鼓動

 

いつだって

未来は明るいと

思いたいものだ

 

だがしかし

若かりし日を思い出せば

 

今では

出来ないことが

綺羅星のように浮かんでくる

 

自分の人生は

握りしめた砂のよう

 

掴んだつもりでいて

多くを指の間からこぼしてしまった

 

甘美で

苦々しかった青春

 

それでも陶酔の瞬間はあった

 

そんな過去を

反芻しながら

 

私の歩く道は

やはり下っているのだろう