傲慢に

一年が無事で良かった

 

何度も何度も繰り返し

停滞を続け

 

やがては

現状維持すら困難になる

 

若き日に

去年と同じ今年など

ありはしなかった

 

無事を感謝など

しなかった

 

傲慢だった

傲慢でなければ

前に進めなかったから

 

年寄りの傲慢は

醜悪となり

迷惑の種でしかない

 

周りも彼に期待しないし

面倒だとしか思っていない

 

それでも

老害でも露悪でも

 

来年を

今年と同じ年にはしない

 

何かを壊して

何かを生み出す

 

変化こそ

生そのものと

肝に銘じ

 

腹わたが煮えくりかえるまで

業火に身を晒し

 

エネルギーを出す続け

ついには燃えカスになる

 

真っ黒の塊で

動けなくなっても

 

一点を変える

ひとつだけ