過去苦

過去の記憶は
不意に訪れて
精神をかき乱す

突然の襲来にオタオタし
記憶の壁紙が一気に張り替えられ
気がつくと
沈鬱な気分の中
一人揺られる

この理不尽さ
思い通りにならない自分の心

沈鬱なのに
イライラする

それが馬鹿らしく
滑稽になってきて
気持ちは落ち着くが

再び過去の重荷が
のしかかることを思えば

記憶は上書きすることでしか
奥へ押しやれない

そのことを胸に刻みつければ
前を向くしかない
他に選択の余地がないから
前を向くしかないのだ