オウムの夢

オウム「水をくれ」
私「分かった」

オウム「水をくれ」
私「分かったからちょっと待って」

オウム「水をくれ」
私「だから待っててよ」

オウム「水をくれ」
私「・・・・・・」

オウム「水をくれ」
私「・・・・・・もう」

私は仕方なく
器に水を入れて
カゴの前に置いた

オウムは首を突っ込んで飲んだ
クチバシの間から
小さい飛沫がとぶほど
勢いよく飲んだ

よほど喉が乾いていたんだ
悪いことをした
籠の中じゃ何もできないからね

夢から醒めてわかった
あのオウムは
自分だった