2019-05-09 無風抄 詩 #詩 ゆっくりと 止まることなく 緩やかな坂道を 下ってゆく 後ろに山 前には海 新緑を眺めながら 人通りの少ない道を 一人 下ってゆく 風もなく 空気は澄んで 穏やかな気分 何も考えず 何も感じず ただ交差する足にまかせ どこまでも 下ってゆく 終わりなど 考えたくない 止まりたくない 今のまま ずっと 変わらずに 歩いていたい