2021-01-02 場末の酒場に預言者来たりて #詩 詩 場末の酒場に 預言者来たりて 未来と終末を説く 限りなく広い世界の 隅の隅で 酒を片手に 呂律は回らず こんな預言者が 街の酒場に 数多く 一杯の焼酎と世界を 天秤にかけては 顔を赤らめている 一時の預言者は 狂人の成れの果て 古来より 変わらぬ 哀しいかな いや 愉快この上ない うつむいて 酒を啜り 涙を流し 酒の勢いに任せ 横暴に当たり散らすことに 飽いた彼は 預言者となったのだから