わたしははずかしい

世界中の難民や貧民

困難に苦しむ人々に

手を差し伸べず

 

身近な猫や犬を

大切にする

 

そんな事実はあれど

 

身近な存在を

大事にするから

 

ホームレスや

生活保護など切り捨てろという人は

 

自分がホームレスになることなど

露も思わないのだろう

 

自分が社会のレールに乗り

世の波をうまく乗りこなし

成功しているのを

自分の力だと誇示し

 

うまくいかない人生など

なんの価値もないと

思っているのだろう

 

公園のベンチで眠り

夏は蚊に刺され

冬は寒さに震え

 

風呂にも入れず

一日中歩き回り

 

冷たい視線を浴び

かと言って

行く場もなく

 

同じ場所を徘徊する

 

そうなった時

努力不足や

自己責任など

軽々しく言えるものではない

 

人は貧しければ

貧しいことの辛さを知る

 

貧しさを憎むことすらせず

己の世界の外にあるものとして

 

自ら手を下すことすらせずに

行政に排除して欲しいなどと

曰う輩は

 

生身の人への想像力も

人への思いやりもなく

 

自分の好きな世界を

箱庭で作りたいだけの

 

児戯に浸る愚者でしかなく

 

こんなことを

堂々と言える今が

 

わたしは恥ずかしい