多様性の配慮

多様で皆が生きやすい社会なんて

誰が決めるのか

 

そんな言葉だけ

ひとり歩きして

 

やくざも

ホームレスも

いなくなった

 

多様の中に

含まれなければ

 

多様な社会の

一員として

認定されなければ

 

多様性から排除される

 

きれいな言葉と

きれいな見た目

 

八割の人の快適

整えられた自由

 

障害者の人権

同性愛者の人権

 

でも

障害者として

同性愛者として

 

カテゴリーに入らないと

人権は手に入らない

 

分類して

わかりやすく型にはめて

 

有害が無害か判別して

配慮するか

排除するか

 

そう

この世界では

 

己が何者か定義して

己の立場を正当化する愚行が必要となる

 

ここに居場所を作るため

団体として

叫ばねばならぬ

 

それは正義の名を借りた

権益の争いである

 

なんと疲れることか