屑のレッテル

生まれや育ちや

入った学校や会社

 

あらゆる属性を価値づけて

そこに優劣を見出す

 

レッテルを貼り

それに見合えば

チヤホヤされ

 

そうでなければ

鼻も引っかけられない

 

そんな体裁の違いで

上位に立とうとする者

 

平等を謳い

理想を語る者

 

理想を語ることで

商売にしている者

 

動物が

暴力に物を言わせ

強者と弱者を分けたり

 

擬態によって

世を渡ったり

 

コバンザメが

サメに張り付いていたり

 

ヒトの世界も

さしたる違いはない

 

世を渡るのが

欲望を満たし

生き残り

優位に立つという

 

社会的な意味を兼ね備え

成功者を尊大に見せる

 

だから

社会に存在することは

意味を求められる

 

意味を持ち

世の中で機能していることが

社会に生きること

 

それが社会というフィクション

人工的に作り出された権威のピラミッド

 

無人島でも

陸の孤島でも

 

ものを食べ

生きるなら

 

それは人生である

 

しかし彼は

社会に存在していない

 

生きているのに

存在していない

 

ヒトは

生きることを忘れ

 

社会的な存在であるために

汲々としている

 

ダメだと

レッテルを貼られた時

 

そこから立ち直るには

レッテルが重すぎる

 

ダメを背負い

ダメとして生きて

 

いつか

動物のように

寝首をかく

 

人生を棒に振ったなら

 

その程度のテロ行為を

夢想しても良いだろう