遠い人の死

4年も5年も経ってから

知っていた人が

死んだのを知る

 

それなりの付き合い

どうということもないけれど

 

死という言葉に

ドキッとして

 

悲しみよりも

驚きが先に来て

 

これまでの生活は

これからも変わらないのに

 

世界から人が居なくなることに

心ざわめいて

 

忘れていくに違いないだろう人の死を

今だけは

留めておきたい気分になった