徹夜仕事

こんな日は
頭に霞がかかる

じっと俯いて
作業をする

眠く
だるく

黙々と
ロボットになったように
手だけ動かして

声を出すのも億劫で
何も考えたくない

高い音が
脳髄に響いて

疲れは
ますます募る

イラつく元気もなく
放り出す度胸もなく

頭の隅で
体を想いながら

身体のシグナルを
ひたすら無視して

手を動かす

つらいか
つらくないか

そんな話ではなくて

やれるか
やれないか

それだけを
考えている

他に考えられない

充血した目も
コメカミの疼きも

必ずおさまると
思い込んで

夜明けが来るのを
恐れながら

ひたすら
手を動かす