ただ在る

一人
ただ在る

つながりもなく
孤独も感傷も
喜びも悲しみもなく

ただ在る

在ることだけが
たしかで

意味はなく
価値もない

在る

しっかりと
在る

このまま
誰にも気づかれず
無くなるまで

私だけが
私の在ることを
知っている

在るだけで
満足できない時や

在ることに
耐えられない時も

私は
在り続け

在ることで
ようやく

意味のない存在を
受け入れられた

風呂の中で
四肢を伸ばし

何も思わず
気持ちだけが良い

その存在に
気づけた