2020-03-22 春の病 #詩 詩 穏やかな春の日 人は街に出る 桜は咲いた 風は暖かい 神社の坂を下れば せせらぎ澄む川原 春草芽吹き 蛙鳴きだす いつもと同じ春 だが心は いつも違う 同じ春などなく 新たな感傷が 胸に跡を刻む 春は別れ 春は旅立ち 若さと青さ 脆さと哀しさ 不安定で おぼろげな春よ 散る桜のごとく 忘れられる春よ 今年も傷を残すのか