里の鳥

山の端に沈む太陽

辺りに闇が降り始める

 

影の中を

白い鳥が

 

一羽

また一羽

 

西へと飛んでゆく

 

ゆったりと

同じリズムを刻み

 

暮れゆく時に合わせ

西方へ

飛んでゆく

 

里は静か

 

川はゆったり流れ

夕餉の香り漂い

 

一日は

終わろうとしている

 

鳥は

里の上を

 

淡々と飛び

 

流れは

止まらない