精神の死

地獄にいると

心が死ぬ

 

大変な労働の中

週に一日でも休みがあれば

 

何をするか

考えるだろう

 

何ヶ月か働いて

長い休みが取れるなら

 

どこに行こうか

何をしようか

 

期待を胸に

現実に向き合い

 

あれこれと夢想して

時を過ごせるだろう

 

だが

休みもなく

果てもない

 

いつ終わるともしれない

苦行にあっては

 

希望を持つ余裕すらない

 

目の前の

作業だけがあり

 

日が昇っては沈み

また昇っては沈む

 

何日経ったのか

何曜日なのかも分からない

 

ただの機械として

常に追われている

 

すると

もう終わってほしいと

思う余裕すらなく

 

意味を問うことすら

疲れるだけに感じ

 

ただの死体と同じ

 

仕事という作業の中を

徘徊するグロテスクな半生物として

 

壊れゆく肉体と

運命を共にするのみ